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アクマにアソコを貸しました

第10章 イカ?いいえ、津島です

「なんだ…待ち合わせてたの?じゃああたしは帰ろうかな…」

なんか怖いよ。逃げ出したくて逸る気持ちが言葉をフェードアウトさせる。

「待って神楽坂さん。嬉しいな、俺こっちで初めて同族にあったよ。でも…随分弱いね。まだ蟲かな?」


……


――は?ムシ?意味分からないんだけど。ショック療法なのか怖い気持ちが薄くなった。そんな私の心の変化にも気づかずに彼は喋り続ける。

「弱いなんてかわいそうだから俺が強くしてあげるよ。俺の一部になれば則ちキミも強くなる。ね、最高でしょ」

い…痛い発言が真上から降ってきたぁ!やべ、スカした顔して俺の一部になる、とかププッ!!吹く、吹き出すってば。笑わせないでー!

「ふふふふふっ」
「フフフフフッ」
「うふふふふっ」
なぜだか公園の片隅で声をだして笑っている美男美女たち(…)という光景。カオス。

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