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アクマにアソコを貸しました

第10章 イカ?いいえ、津島です

ちゅぽっと音をさせて指が引き抜かれ、思わず不満の声を漏らしてしまう。

ケィシは我が意を得たりと笑みを深めて、見せつけるように指を舐め上げた。
「ん、不味…
梓穏、それ、さっさと飲み込んじまえ。そうじゃないとキスも出来ん」
目の前を上下するヌメリを帯びた紅い舌が欲しくて堪らなくなる。

操られているかのように急いでトマトを嚥下してケィシの胸元にすがり付くと、欲しかったものが間髪入れずに口内に侵入してきた。

ちゅうっぢゅるっ、んくっ、 ちゅっ

夢中で絡め、啜り、吸っていると無理矢理顔を引き剥がされた。

「や…っ、なん…で」

ケィシは唾液にまみれた自分の口の周りをペロリペロリと舐めて顔をしかめた。

「やはり人間の食い物は不味い。口直しが必要だな」
ガーン!!私が不味いと言われているみたいでショックなんだけど!…え、あれ?

いつの間にかテーブルの上に横たえられて、スカートが捲れあがっていた。それどころか、ショーツに縦に切れ込みがいれられたようで、下着を履いているのにダイレクトな舌の感触が私の蜜を掬っていく。

「やぁんっっ!!」

口直しなのに、すごい量だな。あぁ、…美味い。梓穏、お前は最高だぞ。梓穏…

視覚と聴覚も快感で靄がかかったようにぼんやりしている。ケィシの声が本当か幻聴かも区別がつかないけど、名前を呼ばれるたびに蜜が溢れる。それだけが確かな感覚だった。

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