
アクマにアソコを貸しました
第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか
ケィシが組んでいた腕をほどいて警戒を漲らせた。
いざとなったら、間に入ってくるつもりなのかも知れない。
警戒したのはケィシだけではなかった。マソォも私を降ろすと左手で自分の背中に隠すように庇ってくれる。
「真赭様その女をください…処分しておきます…」
「そりゃ無理だ。なぜなら俺たちが許さない。
代わりに俺を刺しな。もっとも、今の俺の体ではこの世界(人間界)の物じゃ傷も付けられないけどね」
左手で私を背中に庇いながら、右手を広げてアピールする。彼女の矛先が自分に向くように――
だが彼女の視線は揺らぐ事なく私にロックオンしたままだ。
「おい、どこ見てんだ。梓穏を殺そうと、俺はお前のモンにはなんねぇよ。精を受けてるのが、自分だけだと思ったか?」
そのセリフを聞いて、彼女の目がグルリと上を向いた。上を向いたというか、完全な白眼でホラー以外の何物でもない。
「うぁああぁあぁ」
ドドドドという足音の後、私を庇うマソォの体が押されたような衝撃を受けた。
いざとなったら、間に入ってくるつもりなのかも知れない。
警戒したのはケィシだけではなかった。マソォも私を降ろすと左手で自分の背中に隠すように庇ってくれる。
「真赭様その女をください…処分しておきます…」
「そりゃ無理だ。なぜなら俺たちが許さない。
代わりに俺を刺しな。もっとも、今の俺の体ではこの世界(人間界)の物じゃ傷も付けられないけどね」
左手で私を背中に庇いながら、右手を広げてアピールする。彼女の矛先が自分に向くように――
だが彼女の視線は揺らぐ事なく私にロックオンしたままだ。
「おい、どこ見てんだ。梓穏を殺そうと、俺はお前のモンにはなんねぇよ。精を受けてるのが、自分だけだと思ったか?」
そのセリフを聞いて、彼女の目がグルリと上を向いた。上を向いたというか、完全な白眼でホラー以外の何物でもない。
「うぁああぁあぁ」
ドドドドという足音の後、私を庇うマソォの体が押されたような衝撃を受けた。
