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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

何から考えればいいのだろう。そのタトゥーどうしたの?その前に、職場で何を!?むしろ、その女の子、いつの間にそういう仲に?

思考どころか全てが停止したかのように体が動かなくて、下半身を打ち付ける真赭の背中を見詰めるだけ。

ふと腰の動きを止めたマソォがゆっくりとこちらを向いた。瞬間、橙色の瞳の中を様々な色が浮かんでは消えた。
驚き、気まずさ、言い訳、悲しみ…そして目を閉じて、再び私を見据えた時には全ての色が抜け落ちて、ただ…妖艶に微笑んだ。



再び彼女の方へ向き直るとゆるゆると腰を動かし始めた。

ズッチュ ズッチュ ズッチュ

耳を塞ぎたくても腕の一つも持ち上がらない。

その時屈んだマソォが彼女に顔を近づけた。

キス――するのかな

ブー、はずれ♪そんな声が聞こえそうだった。マソォは胸と鎖骨の間位に唇をつけて、思い切り息を吸い込んだのだった――

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