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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

「どうして何も言ってくれないの?」
どうして“そうだね、ここに居るよ”って言ってくれないの?このままでいればいいだけの、簡単な事でしょう。少なくとも私はそう思ってるのに。


マソォはふわりと私の頭を撫でて話しを変えた。

「ちょっとだけズルしちゃおっか。ネットで検索するような感じでいいから、キーワード教えて」

えぇと、10年前 〇〇商事 あと何だったかなー

指を折って数えたものの、2つしか出てこなかったという。ザルなのは私の記憶力ではなく課長の説明能力です、念のため。


「うーん、それだけ?結構いっぱいあるかなぁ。ま、二人でやれば大したことないか」


マソォが何かを呟くと、閉め切った部屋のなかを後ろから前に向かって風の波が通り抜けた。私とマソォの髪の毛がブワッと靡き、ハラリと降りてきた頃、棚からドサドサとファイルや綴りが落ちて床の手前数センチでピタリと浮いていた。

おぉ、すごーい!もしかしてこの中のどれかなの?

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