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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

多分第一資料室にあるんじゃないかな。

そんな曖昧な情報をもとに10年前の資料を探す羽目になった。

「この資料の山の、どこにあるかまでは知るわけないだろう!って、逆ギレかー!!」

資料室の真ん中で吼えてみた。

「先輩どうどう。とりあえず、それらしき棚を探しましょう」

後輩の男の子と私のたった二人で課長の思いつき資料を探せとは。パワハラかよ。



――
「あーもう、資料さえもきちんとして保管できないってさぁ、仕事出来ない感が溢れてるよね!どわっ!」
積み上げたファイルが崩れてきた。
後輩は苦笑いしながらも手を休めることなくファイルを捲っている。
「だって、そう思わない?」

コンコン、ガチャッ

慌てて口をつぐんだ。まさか、課長!?

「加藤くーん、課長が呼んでたよ?」

ひょいと入ってきたのはマソォだった。び、びっくりした。ノックしてから戸を開けるまでが早いから!

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