言ノ葉
第1章 生き続ける
「ごめんなさい。彼氏がいるから。」
今月になってから二人目の告白。
モテるって意外とめんどくさいものなんだな…
えみは少し疲れた顔をして曇天を見上げた。
幸せだと思っていた恋人との日常、それなのに晴々となる事のない自分の心に似た空に軽く口角が上がる。
「えみー!」
大学から国道沿いまで伸びる短い並木道を手を振りながら駆け寄って来る男性。
特別カッコイイ訳でもないし、一緒にいて楽しい訳でもない。
どこにでもいるような面白みのない男性。
彼氏だ。
1番最初に私に告白してきた人。だから付き合った。ただ、それだけの理由で付き合った。
大学に入学してから一年がたった頃、えみは大分痩せて、高校時代から見違える程の体型になっていた。
ネットや雑誌で化粧やオシャレの勉強もしたし、可愛くなる努力は人一倍した。
アイドルや女優ほど、と言えばそんなに可愛くはないが、大学で飢えた男に声をかけられるには十分過ぎる程の見た目になっていた。
「前にえみが言ってた気になる映画のチケット手に入れたんだよ。今日今から時間あるなら一緒に行かないか?」
興味なんかないよ?その映画。
えみは心の中で大きなため息をつきながら思った。
好きな人ってどうやったら出来るのだろうか?
見た目が変わった途端に声をかけてくる男ども。
軽く人間不信になる。
この歳になってまで好きな人が出来ない私はおかしいのだろうか。
友人もたくさん出来たし、彼氏も出来た。
それでもぬぐえない心のしこり。
幸せだと思っていた、理想だと思っていた今の状況。何かが違う。
彼氏はいつでも言う。好きだよ。綺麗だよ。愛してるよ。
嬉しいよ?すごく。私も貴方の事を同じように思えたらどれだけ幸せか。
きっと私に本当に好きな人が現れたら私は貴方をいとも簡単に捨てるでしょう。ごめんね。
そう思いつつもえみは自分が心から愛する人が現れてくれるのか…少し日差しが射してきた曇天を見上げながら不安に思った。
今月になってから二人目の告白。
モテるって意外とめんどくさいものなんだな…
えみは少し疲れた顔をして曇天を見上げた。
幸せだと思っていた恋人との日常、それなのに晴々となる事のない自分の心に似た空に軽く口角が上がる。
「えみー!」
大学から国道沿いまで伸びる短い並木道を手を振りながら駆け寄って来る男性。
特別カッコイイ訳でもないし、一緒にいて楽しい訳でもない。
どこにでもいるような面白みのない男性。
彼氏だ。
1番最初に私に告白してきた人。だから付き合った。ただ、それだけの理由で付き合った。
大学に入学してから一年がたった頃、えみは大分痩せて、高校時代から見違える程の体型になっていた。
ネットや雑誌で化粧やオシャレの勉強もしたし、可愛くなる努力は人一倍した。
アイドルや女優ほど、と言えばそんなに可愛くはないが、大学で飢えた男に声をかけられるには十分過ぎる程の見た目になっていた。
「前にえみが言ってた気になる映画のチケット手に入れたんだよ。今日今から時間あるなら一緒に行かないか?」
興味なんかないよ?その映画。
えみは心の中で大きなため息をつきながら思った。
好きな人ってどうやったら出来るのだろうか?
見た目が変わった途端に声をかけてくる男ども。
軽く人間不信になる。
この歳になってまで好きな人が出来ない私はおかしいのだろうか。
友人もたくさん出来たし、彼氏も出来た。
それでもぬぐえない心のしこり。
幸せだと思っていた、理想だと思っていた今の状況。何かが違う。
彼氏はいつでも言う。好きだよ。綺麗だよ。愛してるよ。
嬉しいよ?すごく。私も貴方の事を同じように思えたらどれだけ幸せか。
きっと私に本当に好きな人が現れたら私は貴方をいとも簡単に捨てるでしょう。ごめんね。
そう思いつつもえみは自分が心から愛する人が現れてくれるのか…少し日差しが射してきた曇天を見上げながら不安に思った。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える