
儚い笑顔
第1章 日課。
「あんたの居場所なんて、どこにも無いのよ。目障りなの、早く消えて?」
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「っっ」
息を呑み込んで勢いよく起き上がった。
「何…夢…?はぁ…、あ、あれ?」
両手で顔を覆ったとき、頬辺りが濡れていた。
まさか…と思って、鏡を見る。
すると、そこには
「泣いた跡…あるし、最悪…。はぁ…。顔洗お…」
夢にまで泣かされるとは…。
大丈夫か、私の精神…。
なんて思いながら顔を洗い学校の準備。
なんと今日は終業式。
明日から夏休みひゃっふー、みたいな?
受験生だから、そこまでのんびりしてられないけど…
めんどくせ。
取り敢えず、歯も磨いたし
「行ってきまーす…。」
と、元気良く外へ。
元気良くなかったとか思わなくていいよ?そこ。
