
☆短☆編☆集☆!!
第3章 25歳の義理の父×小学2年の息子
「婀紬斗。今日は何食べたい?」
「え?んーっとねー。ハンバーグ食べたいな!」
「りょーかいした!直ぐ作るから先にお風呂入っておいで。」
「はーい」
スタスタスタスタ
僕はパジャマを持って、お風呂場に向かった。
そう言えばお父さん、料理出来るんだー。
いつもお母さんが作ってたから知らなかった。
お父さん、最近無理して笑うようになった。
お父さんが元気ないと、僕も寂しいよ。
僕は湯船につかりながら、ずっとお父さんの事を考えてた。
もう気づいてると思うけど、僕のお父さんはホントのお父さんじゃない。
僕がまだお母さんのお腹の中にいる時、お母さんは昔の夫に捨てられ、放心状態になっていた。
その時に助けてくれたのが今のお父さん。とよくお母さんに自慢話を聞かされていた。
二人ともホントにラブラブだった。
僕は湯船につかりすぎてのぼせたから上がった。
「お父さん。次いーよ!」
「うん。ご飯出来てるから先食べてて」
「はーい」
そう言って、お父さんはお風呂場に向かった。
「うわぁ!美味しそう。頂きまーす。」
30後。
「ごちそーさまでした。」
美味しかったな。
お母さんの料理とはまた違う味。
そう言えばお父さん遅いな。
あれからまだお父さんは風呂から上がってこない。
不安になった僕はソッとお風呂場に向かった。
「お父さん?ご飯冷めちゃうよ。」
ガラっ
僕は勢いよくお風呂場の扉を開けた。
「・ ・ ・お父さん」
「あっ、婀紬斗!ごめん!先寝てて良かったのに。今上がろうとしてた。」
「直ぐ行くから!!」
「・ ・ ・うん」
お父さん泣いてた。
顔赤くはれてた。
