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花火の秘密

第2章 りんご飴の秘密

「お待たせ!!」

ようやくのことで姿を見せた小さな男が器用に人を掻き分けてやって来た。

「早く早く!!」

「人混んできたやろ~。」

「ごめんごめん。」

まるで今込みだしましたぁとでも言うような口調で俺はヤスを攻めた。もちろん本人
はあまり気にしていようだが、小さな俺の反撃だ。

最近ひなとヤスの距離がやけに近い。

よくよく考えれば手を繋いだり肩と肩をくっつけたり、服の紐やら袖やらを引っ張っ
たり。

もはや恋人のようなくっつき様。

ヤスにはどっくんがおんねんからおとなしくしとけや!!

全力で叫びたいのをグッとこらえた。

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