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わすれない

第2章 それぞれの傷

圭介は複雑な顔をしていた。
ーーーなんで、、、なんでこの人は私にこんなに優しいんだろう、、、


「圭介。ありがとう・・・。」



たった2日やそこらで、こんなにも信用して安心できる人はいなかった。
圭介は私の心の中にすぅーっと入ってきて、それを私はすんなりと受け止めた。
なぜだろう。この人は何者なんだろう。




わたしが、ありがとうと言ったまま何も言わずにいたら圭介は手を握ってきた。


「決めた! 俺、お前んちに一緒にいくわ。」




ーーえっ えぇっ!!


圭介は突然そう叫んだ。私の方を見て、決定事項だ。と反論を許さないといった感じで笑った。

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