
仮面な人たちの恋愛夢小説
第9章 愛が強さに?蜂蜜と指輪の思い出(鎧)
「なっ…─」
彼女は戒斗の口元についていたチョコレートケーキを指でつまみ上げ、それをそのまま自分の口に入れた。
『ついてました。勿体なかったので‥』
「だったら口で言えっ…!」
『っ…すいません‥』
少し怒り気味の戒斗だったが、蜂蜜入りの紅茶を口にすると意外そうな顔をしながら美味しいと呟いた。
「お前、普段からこんなことをしているのか…?」
『いえ。特別な時意外には‥』
「そうか…なら、今度から俺と会う時は毎回作って来い。‥ケーキ、気に入った」
『あっ、はい。喜んで‥っていうか、また会う前提ですか?』
「何だ。俺様と会うのは不満か?」
『いえ…それより、ケーキ、余ってますけど?』
「半分食べるといい」
『えっ?いいんですか?』
「作った人間が自分の味を知らなくてどうする」
『それもそうですね‥』
戒斗がケーキを黙々と食べる中で、彼女は蜂蜜入りの紅茶を飲み、後に残ったケーキを頬張った。
食べ終えようとした時、不意に戒斗が彼女を凝視した。
「おい、じっとしていろ‥」
『えっ…?』
スッと近付いた戒斗の顔に驚いた彼女は突然のことに硬直してしまう。
じーっと見詰めてくる戒斗は、そのうちに彼女の頬に触れていた。
彼女は赤面まっしぐら。
理由は触れてのは指では無く、唇だったことだった…。
彼女は戒斗の口元についていたチョコレートケーキを指でつまみ上げ、それをそのまま自分の口に入れた。
『ついてました。勿体なかったので‥』
「だったら口で言えっ…!」
『っ…すいません‥』
少し怒り気味の戒斗だったが、蜂蜜入りの紅茶を口にすると意外そうな顔をしながら美味しいと呟いた。
「お前、普段からこんなことをしているのか…?」
『いえ。特別な時意外には‥』
「そうか…なら、今度から俺と会う時は毎回作って来い。‥ケーキ、気に入った」
『あっ、はい。喜んで‥っていうか、また会う前提ですか?』
「何だ。俺様と会うのは不満か?」
『いえ…それより、ケーキ、余ってますけど?』
「半分食べるといい」
『えっ?いいんですか?』
「作った人間が自分の味を知らなくてどうする」
『それもそうですね‥』
戒斗がケーキを黙々と食べる中で、彼女は蜂蜜入りの紅茶を飲み、後に残ったケーキを頬張った。
食べ終えようとした時、不意に戒斗が彼女を凝視した。
「おい、じっとしていろ‥」
『えっ…?』
スッと近付いた戒斗の顔に驚いた彼女は突然のことに硬直してしまう。
じーっと見詰めてくる戒斗は、そのうちに彼女の頬に触れていた。
彼女は赤面まっしぐら。
理由は触れてのは指では無く、唇だったことだった…。
