
仮面な人たちの恋愛夢小説
第9章 愛が強さに?蜂蜜と指輪の思い出(鎧)
「瀬奈さん!?良かった、出てくれた‥」
『すいません、すぐに帰りますから‥』
「あっ、焦らないで大丈夫。僕今広場まで来てるんです、一緒に帰りましょう」
『でも‥──』
「兄さんのことなら大丈夫。僕に任せてくれれば何も心配はいらないから。‥じゃあ、待ってます」
電話が切れたので顔を上げると、その先には此方を見ている戒斗の姿があった。
「良かったな。これで心配はないだろう、分かったら帰れ」
『あ、はい。‥その…ありがとう。助けてくれて』
「‥‥早く行け。目障りだ」
素っ気なく切り捨てるような口振りで言い捨てた戒斗の言葉は、不思議と彼女には不快に感じなかった。
──バロンのアジトを出た彼女は、広場で待つ光実の元へと向かった。
『すいません、すぐに帰りますから‥』
「あっ、焦らないで大丈夫。僕今広場まで来てるんです、一緒に帰りましょう」
『でも‥──』
「兄さんのことなら大丈夫。僕に任せてくれれば何も心配はいらないから。‥じゃあ、待ってます」
電話が切れたので顔を上げると、その先には此方を見ている戒斗の姿があった。
「良かったな。これで心配はないだろう、分かったら帰れ」
『あ、はい。‥その…ありがとう。助けてくれて』
「‥‥早く行け。目障りだ」
素っ気なく切り捨てるような口振りで言い捨てた戒斗の言葉は、不思議と彼女には不快に感じなかった。
──バロンのアジトを出た彼女は、広場で待つ光実の元へと向かった。
