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仮面な人たちの恋愛夢小説

第39章 生くりーむぱにっく(電※)

「はぁー、良かった…」


『良くない!』


イチゴが無事だったことに小さく息をついた僕に対して、おねーちゃんの怒った声が頭上を掠めた。

おねーちゃんには生クリームがかかっていて、鼻と頬、胸元と紫色のエプロンに綺麗な真っ白い生クリームが飛び散っていた。

イチゴのお皿を置いた僕はおねーちゃんを上から見下ろした。

僕はおねーちゃんの手についた生クリームを指で救いあげて舐めれば優しい甘さが広がって、それはまるでおねーちゃんみたいだった。

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