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仮面な人たちの恋愛夢小説

第38章 光夜のキャット・アイ(電※)

「分かるわけないよな、聞いた俺が馬鹿だった」


いつもの様子でそんなことをいうと、彼女が小さく呟くように言い出した。


『‥‥‥カイは、最高の男だ』


「え‥‥?」


『私に取って、カイは最高の男だ』


思いがけない彼女の言葉に、俺は少し驚いていた。

まさか彼女からそんな言葉を聞くとは────。


「お前、いいこと言うじゃん」


髪を撫でてやると彼女が俯いて、まるで本当の猫のような仕草を見せた。


「ちょっとさぁ、それ反則」


強引に抱き寄せると彼女の耳を舐めて噛みつくと、彼女は身震いした。

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