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仮面な人たちの恋愛夢小説

第38章 光夜のキャット・アイ(電※)

「普段からそのくらい話せばいいのにさ、何で猫のときだけなわけ?」


『カイの命令、ちゃんと聞くため。そのためには他のこと考えたら駄目だから‥』


「俺のため…?」


『そう…いつもカイのことだけ考えてる』


まさかの答えに一瞬フリーズした俺だけど、次の瞬間笑いが込み上げてきて思わず腹を抱えて笑ってしまっていた。


「お前、本当に最高だ。最高の女だ」


『さい‥こう?』


「ああ。ほんっと、そう思うよ。俺、今そういう顔してるだろ?」


目を丸くして俺を見詰める瞳はあの黒猫のような瞳をしていて、また小さく笑ってしまった。

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