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仮面な人たちの恋愛夢小説

第34章 マゼンタ色の深愛(D※)

「おいおい、見えるだろうが‥ったく」


そっとワンピースの裾を持って直してやったとき、一瞬だけ指先が太ももに触れた。

それに気付いた彼奴の身体に、彼奴は小さな小さな声で甘い声を漏らしていた。


くぐもったその僅かな声に俺は思わずドキッとさせられた。


『ん‥‥‥』


ふいに、俯せになった彼奴。

黒のワンピースは彼奴の白い肌を際立たせ、美しく見せていた。


「本当に寝てる…よな?」


優しく手の甲で頬を撫でる。
少し薄く頬紅を塗ったかのように桜色になっている彼奴の肌を見ていると、俺の理性は切れる寸前にまで立たされた。

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