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仮面な人たちの恋愛夢小説

第34章 マゼンタ色の深愛(D※)

彼奴を間近に、俺の悪戯心がくすぶられる。

頬から首筋を伝って撫で下ろし、そっと背中を指先でなぞるとゆっくりとワンピースのファスナーに手をかけ、降ろしていった。

彼奴に跨がるように上に乗った俺は、白い背中に寄り添いながらそっと耳元に息を吹きかけた。


「おい…」


小さく漏らした声に俺は耳を甘噛みして一気に起こしにかかった。


『ん‥‥‥ぁ、士…?』


「やっと起きたか」


『ごめん寝ちゃって…士、いい匂いするね』


ふいに抱き着いた彼奴に、俺は繋ぎ止めていた理性が切れる音を感じた。

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