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仮面な人たちの恋愛夢小説

第31章 ミルキー・ラブ(電※)

「おーい!」


今日も俺は侑斗に憑いて彼女のもとを訪れる。

相変わらず侑斗は黙っていて

彼女もそれに気づいているようだ。


『デネブ。侑斗は…、元気?』


「ああ!元気だ!」


『そう‥』


そういう彼女は、ふいに俺の顔、もとい侑斗の頬にそっと触れる。

こういう時の彼女の瞳は、いつも儚いものを見るような美しい瞳に変わる。

その彼女に対して、いつも侑斗は少し揺れていた。


「(何だよ…)」


『侑斗…?』


「(何でそんな目で俺を見るんだよ!)」


彼女は何も答えない。

侑斗の乱れた心に混乱する俺の表情を

ただ見詰めているばかりだった。

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