
仮面な人たちの恋愛夢小説
第3章 まだ見ぬお宝(D)
栞那がそんな話しをして聞いている中、海東は順序良くある部屋へと辿り着いていた。
その部屋は薄暗くでも何処か特別な雰囲気を醸し出している不思議な部屋だった。
部屋の奥にポツンと赤いクッションが目立つショーケースがある。
その中には白く綺麗で小さな箱が真ん中に置かれていた。
「これは…」
あっさり開けたショーケースから白い箱を取り出し開けると海東は目を見開いた。
何かを思い出したかのように思わずポケットに手を入れ、別の屋敷から盗んだ指輪を取り出した。
「間違いない」
その指輪と凍堂家で見つけた指輪を重ねた部分にハートが浮かび上がる──
「何故同じものが‥」
そう呟いたときだった。栞那からの連絡が入る。
『かい‥と‥っ』
「終わったのかい?僕も丁度『ごめん海東』」
「何を急に」
『バレちゃったみたい‥くあっ!』
インカムから聞こえてくる栞那の呻き声。
栞那の代わりに別の人物が声をかけた。
「誰だ」
「この家の主だよ海東大樹」
「何故僕を知っている」
「フフッ‥女刑事を返して欲しかったら屋敷の一番奥にくるといい。待っているよ」
通信を打ち切られるインカム。
どうやら栞那のインカムが壊されたらしい。
海東は暫く指輪をみつめると屋敷の奥へと急いだ。
その部屋は薄暗くでも何処か特別な雰囲気を醸し出している不思議な部屋だった。
部屋の奥にポツンと赤いクッションが目立つショーケースがある。
その中には白く綺麗で小さな箱が真ん中に置かれていた。
「これは…」
あっさり開けたショーケースから白い箱を取り出し開けると海東は目を見開いた。
何かを思い出したかのように思わずポケットに手を入れ、別の屋敷から盗んだ指輪を取り出した。
「間違いない」
その指輪と凍堂家で見つけた指輪を重ねた部分にハートが浮かび上がる──
「何故同じものが‥」
そう呟いたときだった。栞那からの連絡が入る。
『かい‥と‥っ』
「終わったのかい?僕も丁度『ごめん海東』」
「何を急に」
『バレちゃったみたい‥くあっ!』
インカムから聞こえてくる栞那の呻き声。
栞那の代わりに別の人物が声をかけた。
「誰だ」
「この家の主だよ海東大樹」
「何故僕を知っている」
「フフッ‥女刑事を返して欲しかったら屋敷の一番奥にくるといい。待っているよ」
通信を打ち切られるインカム。
どうやら栞那のインカムが壊されたらしい。
海東は暫く指輪をみつめると屋敷の奥へと急いだ。
