
仮面な人たちの恋愛夢小説
第12章 咲く華、桜の如く(K)
『じ‥‥ろ…』
「華桜…!」
傷一つない白い肌。大人の気品を漂わせるあの香り。
次狼がプレゼントしたあの不自然に欠けた形の指輪が、何よりも華桜だという証拠だった。
渡はブラッディーローズにお礼をいうとケースに戻した。
それから静かに目を閉じた華桜を合図に、次狼はキャスルドランへと戻っていった。
次狼と成長を遂げた華桜を目にすると言葉を失うラモンと力は、二人から何かを悟って敢えて何も言わなかった。
改めて華桜の姿を見る次狼。
今になって気付いたが、華桜を見守る次狼の左手の薬指には蒼い宝石が組み込まれ、不自然に割れた形の指輪が嵌められていた。
次狼が優しく髪を撫でてやると、華桜がゆっくりと目を覚ました。
「華桜…!」
傷一つない白い肌。大人の気品を漂わせるあの香り。
次狼がプレゼントしたあの不自然に欠けた形の指輪が、何よりも華桜だという証拠だった。
渡はブラッディーローズにお礼をいうとケースに戻した。
それから静かに目を閉じた華桜を合図に、次狼はキャスルドランへと戻っていった。
次狼と成長を遂げた華桜を目にすると言葉を失うラモンと力は、二人から何かを悟って敢えて何も言わなかった。
改めて華桜の姿を見る次狼。
今になって気付いたが、華桜を見守る次狼の左手の薬指には蒼い宝石が組み込まれ、不自然に割れた形の指輪が嵌められていた。
次狼が優しく髪を撫でてやると、華桜がゆっくりと目を覚ました。
