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仮面な人たちの恋愛夢小説

第12章 咲く華、桜の如く(K)

勢い良く走って行った華桜は助走をつけて、高くジャンプして一回転すると姿を変えた。
華桜は深紅の狼(ハートパンサー)へと変わった。
いきなりファンガイアへと飛び付いたかと思うと噛みついて離さない深紅の狼。
深紅の狼を目の前にした次狼は自身もウルフとなり、止めに入る。

「(やめろ華桜!)」

『ガルルッ!』

ウルフをはね除け聞く耳を持たない深紅の狼に、次狼には胸騒ぎが襲った。

『キュンッ!?』

隙を見たファンガイアが深紅の狼を突き飛ばし、起き上がった反動を利用して鎖のようなもので木に縛りつけ拘束すると、それを外そうとしている深紅の狼に気付いて近づこうとしたウルフを、深紅の狼の遠吠えが阻止した。
次の瞬間、悲鳴と共に深紅の狼が木から離れ、鎖とともにファンガイアがガラスの結晶と化した。
ファンガイアは自己犠牲の攻撃を仕掛けたのだ。

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