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やっとの思いで追い付いた渡と次狼は華桜を発見。華桜は人々を襲うファンガイアに微動だにせず、逆に警戒をしているよう。
しかもその警戒の仕方は次狼と瓜二つ。
華桜は言った。

『よくもママをッ！』

「まさか、アイツがお前の親を…？」

頷く華桜に威圧感が生まれ、辺りに風が吹き荒れた。
その圧倒的な威圧感にそのファンガイアは怯む。

「お前、まだ生きていたのか」

ファンガイアの言葉に、華桜が異常な反応を示す。
華桜の警戒心は強まる一方で、それに反応してあの黒い首輪が華桜の怒りを静めようと苦しめ出した。
首筋に痛みが走り、その場にひれ伏す華桜は苦しそうに悶える。

「無駄だ。力を出そうとすればその首輪がお前の力を静める。その首輪はお前の母親がつけたお前へと呪縛なんだからな」

次狼は華桜の様子を見ると同時にファンガイアを睨みつける。
その次狼に、ファンガイアは愕然としていた。