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仮面な人たちの恋愛夢小説

第12章 咲く華、桜の如く(K)

悩む次狼。華桜はずっと首輪を気にしている様子だった。
そんな華桜を見ている次狼は、華桜の素性を知って自分たちと同じ境遇にあると気付いた。

『じろー、こわい…』

「あ…悪い。考え事しててな」

『かんがえごと?』

「ああ。…なぁ華桜。俺達と一緒にいるか?」

『いいの?』

「勿論。な?」

「うん。華桜ちゃんなら大賛成だよ」

「一人寂しい。皆楽しい」

華桜はそんな三人の答えにニッコリと笑いかけると次狼に抱き着いた。
嬉しさのあまり言葉よりも態度で示した様だ──

「で、それから四人で一緒に暮らしてるって?いいのか渡ー」

「まぁ事情が事情だし、皆が良ければ僕はいいよ。一人になる心配もないだろうし」

「ああ。アイツらも良く面倒見てくれてるしな」

「アイツらが子供の面倒をな…信じられんが」

「気になるなら今度見に行ってみたら?」

「うーん、そうするか」

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