
願わくば、いつまでもこのままで
第8章 変化
目を丸くした。
でも佐倉田は珍しく真剣な顔で、冗談ではないことは分かる。けど……
「なんで、今更?」
あの事件のとき、こいつを捕まえたときは佐倉田は何が何でも答えなかった。
なのに半年も経った今、その理由を話そうとしてる。
……意味が分からん
「理由は……応援したいから、心配だから」
「応援?心配?一体誰をだよ」
佐倉田はそっぽを向いて悔しがるよう言った。
「あの女……園田だよ」
「園田?俺はてっきりお前は園田が嫌いだと思ってたよ。ミスコンのことがあってさ……」
「へえ、陽くんよく見てるんだね
陽くんの言うとおり私は園田が嫌い
だからあなたをストーカーしたんだよ」
「……は?」
佐倉田は話した。
「私人一倍プライド高いから、ミスコンに負けたとき園田のこと嫌いになった。
だからあいつを悲しませたくなっちゃって、園田があんたを好きなのは見てて分かったからストーカーして陽くんが苦しんで、それを見て園田に苦しんでほしかったわけ」
「……お前、最低だな」
苦笑まじりに呟いた。
今だから笑えるんだが……。
「でも私があんたらに捕まった後、園田は私を家まで送ったの。見張りの意味で。
でもね
その後あいつは言ったんだよ______」
