願わくば、いつまでもこのままで
第8章 変化
俺は郵便物を取りにノロノロと足を動かす。
ガチャリとドアを開けた目の前には……
梶木と園田。
そして2人が必死に押さえつけている
佐倉田弥生がいた。
「……は……?」
3人一斉に俺に気づき
佐倉田はちっと舌打ちすると
いっそう大きく暴れだした。
「どけ」「離せ」「触るな」
などと暴言を吐きながら。
2人も負けずにいっそう力強く押さえつける。
苦しそうに顔を歪めながら
梶木は俺に助けを求めた。
「おい、陽!!
ぼさっとしてないで早く手伝え!
お前ん家ロープとかないのか!?
なんか、手首とか足首縛れるもの!」
「なっ……!」
何言ってんだこいつは!?
なんなんだよこの状況は!!?
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