
願わくば、いつまでもこのままで
第8章 変化
帰宅時
家に入る前にキョロキョロと辺りを見回し、扉を開けて中に入りすぐに鍵を閉めた。
そこでたまらず息を吐く。
「ふう……」
俺はカバンをその辺に投げ捨て所構わず敷いたままの布団にダイブした。
「あー……疲れた……」
今日も帰りは気配、視線が背中にベッタリだった……いや、若干いつもより増えてた気もしたり
おかげでくたくた
いくらやられても慣れないもんだな、
ストーキングってのは
「はあ」
……いつまで続くんだろう
いつになったら終わるんだろう
どうしたら、終わってくれる?
どうやったら終わりがくるんだ
あー分からん
シーンとした部屋の中
突然外から聴こえたカタンというポストの音に俺は小さくビクッと震えた。
「……」
またあの手紙か……?
いやでも考え過ぎかもな
でも、いやでも……
「はぁああぁ……」
なにこんなビクビクしてんだよ、俺はさ
