
願わくば、いつまでもこのままで
第5章 市民プール
人で溢れかえった市民プール。
どこからともなく聴こえてくるのは
楽しそうな笑い声。
その中で
私は独り、混乱していた。
今、何が起こったの?
……いや、何が起こりそうだったの?
「比奈ちゃん!お待たせー」
いきなりの声についビクッと体が震えた。
向くと、そこには両手にかき氷を持った陽君が。
「あっ……陽君」
「比奈ちゃん、
イチゴとブルーハワイ、どっちがいい?」
「えっとー……じゃあ、イチゴかな」
「はい、どうぞ」
「ありがと」
陽君は私にかき氷を渡し、横に座った。
思ったより普通の陽君に
あれ?気にしてないのかな……?
そう思っていたけど、
陽君は表情に表さないだけで、けっこう気にしている。
だって、さっきと明らかに違う
2人の間の微妙なこの距離!
やっぱり……気にしてるよね。
「……」
「……」
シャク……シャク……
気まずい空気の中
お互いがかき氷をすくう音だけが聴こえた。
さっきの私と陽君…
……認めたく、ないけど
…………キス……
…しそうだったんだよね……
どこからともなく聴こえてくるのは
楽しそうな笑い声。
その中で
私は独り、混乱していた。
今、何が起こったの?
……いや、何が起こりそうだったの?
「比奈ちゃん!お待たせー」
いきなりの声についビクッと体が震えた。
向くと、そこには両手にかき氷を持った陽君が。
「あっ……陽君」
「比奈ちゃん、
イチゴとブルーハワイ、どっちがいい?」
「えっとー……じゃあ、イチゴかな」
「はい、どうぞ」
「ありがと」
陽君は私にかき氷を渡し、横に座った。
思ったより普通の陽君に
あれ?気にしてないのかな……?
そう思っていたけど、
陽君は表情に表さないだけで、けっこう気にしている。
だって、さっきと明らかに違う
2人の間の微妙なこの距離!
やっぱり……気にしてるよね。
「……」
「……」
シャク……シャク……
気まずい空気の中
お互いがかき氷をすくう音だけが聴こえた。
さっきの私と陽君…
……認めたく、ないけど
…………キス……
…しそうだったんだよね……
