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刑事とJK

第74章 修行僧再び







とりあえず、食うか…




斉藤は焼きそばを左手に持った



すると、ゆうひがぐずり出した





『斉藤…あたしのお弁当から食べてよ…』



「えっ、あ、そうだな、わりぃわりぃ」



弁当箱の蓋を開けにかかると…




「先輩ダメっすよ、
焼きそば冷めちゃいますよ!?」




「は?」




「そうですよ、焼きそばは熱が命ですから!!
知らないんですか!?」



知るか!!




『だってあたし…頑張って作ってきたの…に…』



ゆうひはボロボロと涙を流した




「食う食う!!
おめぇの弁当から食うって!!」



斉藤は弁当のおかずに
箸をつけようとした




『斉藤…ありがと…大好き///』



「オレだって好きだ…///」



「待ってくださいよ先輩、そんなの不公平っすよ!!
もっとフェアにいきましょうよ!!」




フ…フェア?





『…(ニヤリ)』




「あ、今ゆうひさんがニヤリッて笑いましたよ!!
嘘泣きですよ絶対!!」



『あたしの弁当が冷めた時は、
あたしの熱も冷めた時だと思え!!』




こ、こんなことで夫婦仲に亀裂が入る危機…!!?




「ゆうひさん、それは恐喝ですよ、犯罪ですよ!!」



『あたしのが恐喝だったら、
あんたらのは賄賂じゃんか!!』




「コンはともかく、
僕はそんな汚いことしてません!!」



「なぁー!?
それはシゲのことだろ!?」







…うるせぇー













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