
手紙~天国のあなたへ~
第5章 夫婦
「そなたには身を飾るものよりも食べ物の方が良いのだな。まるで子どもだ」
愃のまたしても揶揄する物言いに、留花は少し拗ねた表情でプイとそっぽを向いた。
「子どもではありません。愃さまは意地悪なお方です。いつもそうやって、すぐに私をおからかいになって愉しんでいらっしゃる」
「そうやってほっぺたを膨らませていると、尚更、子どもに見える」
愃が笑いながら、留花の頬に触れる。その指先がつうっと下降して、桜色の唇に辿り着いた。
「なるほど。確かにそなたの言うとおりかもしれぬ。閨の中でのそなたは、最近、めっきりと大胆になった。あれでは子どもとは言えぬであろう、私の腕の中で艶めかしい声を上げ―」
いかにも意味深な視線で見つめられ、留花の身体がカッと熱くなった。愃のこのちょっとした悪戯心のせいで、二人の間の熱が一挙に高くなり、留花は余計に頬が熱くなる。
「もう! また、私をおからかいになっているのですね」
愃のまたしても揶揄する物言いに、留花は少し拗ねた表情でプイとそっぽを向いた。
「子どもではありません。愃さまは意地悪なお方です。いつもそうやって、すぐに私をおからかいになって愉しんでいらっしゃる」
「そうやってほっぺたを膨らませていると、尚更、子どもに見える」
愃が笑いながら、留花の頬に触れる。その指先がつうっと下降して、桜色の唇に辿り着いた。
「なるほど。確かにそなたの言うとおりかもしれぬ。閨の中でのそなたは、最近、めっきりと大胆になった。あれでは子どもとは言えぬであろう、私の腕の中で艶めかしい声を上げ―」
いかにも意味深な視線で見つめられ、留花の身体がカッと熱くなった。愃のこのちょっとした悪戯心のせいで、二人の間の熱が一挙に高くなり、留花は余計に頬が熱くなる。
「もう! また、私をおからかいになっているのですね」
