無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　Mっぽい。それは前の彼氏にも言われたことがあった。

　だから驚きはしなかったけど、どう反応したらいいのか困ってしまう。


「俺と、そういうことしてみる？」


　直球だった。この人の飾らないところには、好感が持てた。


「正直……怖いです」

「うん、だからすぐじゃなくていいよ。メールで返事聞かせてくれれば」


　シュウは笑った。


「ハードなプレイを強要するつもりはないし、本格的な主従関係を求める気もない。愛ちゃんだって、まだ何もわからないだろ？　愛ちゃん自身がどんなプレイを好きかとか、性癖とか。でも興味はある。試してみたくない？」

「はい……。試してみたいです」

「俺も」


　シュウはあたしの体を再びじっと見つめながら、わずかに目の色を変えた。


「愛ちゃんの体に興味が湧いた。いろいろ試してみたい」


　その時のシュウの瞳は野性的で、ぞくりとした。

　今まで事務的な淡白なメールしかしたことがなかった彼から、初めて性に対しての欲望のようなものを見せつけられた気がして。

　その瞬間、あたしの中の興味が増した。