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あたしのご主人様!

第2章 ご主人様とピンクローター


「……少し」


 ようやくそう返答する。


「どこを縛られたんだっけ?」

「手首を……」

「興奮しちゃったんだ」

「…………」


 間髪いれずに問いかけてくるシュウに、赤面しながらも頷いて肯定する。

 そんなあたしの様子を、シュウはしばらく観察するように見つめていた。

 そんなにじっと見られるのも恥ずかしい。


「……見すぎじゃないですか?」

「いや、愛ちゃんて可愛いなぁと思って」

「え?」


 あたしはぽかんとなった。


「さっきも言ってましたけど、あたしそれほど整った容姿はしてないと思うんですけど……」


 あたしははっきり言って、美人じゃない。いや、謙遜とかじゃなくて。

 髪は茶髪のストレート。目は奥二重(おくぶたえ)で垂れ目だ。鼻も高くはないと思う。身長が低いのと童顔なせいで年齢より幼く見られてしまうのが密かなコンプレックスだった。

 まあ、そういう外見だから確かに綺麗よりは可愛いの方が合っているのかなと思うけど。

 まじまじと見られた後に、言うほどの顔でもないと思う


「いや、顔も可愛いとは思うけど、なんというか反応が」

「反応?」

「Mっぽい」

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