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BL~中編・長編集~

第21章 ~番外編②~

「…で、なんでそんなに機嫌悪いんだ?」

「……別に。 普通だけど。」

本当の理由、わかってるんだろうな。

風間にも気づかれたし。

「昨夜、そんなに頑張られたのか?」

「「……………」」

やっぱりな。

わかってるなら、回りくどい言い方しないで、単刀直入に言えばいいものを。

「二日くらい連続でヤられてるだろ。」

「…なんでわかんだよ。」

そう聞けば、得意気な笑みが返ってきた。

「俺がした時も、穣そんな感じで歩いてたから。」

「「…………」」

あぁ…なるほど。

そういうことですか。

「二人とも、気をつけた方がいいぜ? あんまり機嫌を損ねると、大変なことになるからさ。」

「大変なこと?」

潤と松下にそう言うってことは、過去に体験したんだな。

「あぁ。 俺、その後一ヶ月、おあずけ喰らったから。」

「「一ヶ月!?」」

一ヶ月か…

今は、そのくらいの期間しなくても大丈夫なくらい、二日に渡ってヤったからな…

「真面目な話。 相当キツかったぜ?」

「「………」」

そんなにおあずけさせた風間もすごいけどな。

「ゆ、豊…まさかとは思うけど…」

「優太、昨日は悪かった。」

「「…………」」

やっぱり、一ヶ月禁欲は辛いのか。

宗の言葉を聞いて、二人は頭を下げてきた。

「潤、安心しろ。」

「海斗も、そんな不安そうな顔しないでよ。」

「「!!」」

一ヶ月…一ヶ月ね…

「俺達、そんなこと思ってないから。」

「じ、じゃあ…」

近藤と二人で、ニッコリ笑った。

「一ヶ月なんて言わず、二ヶ月セックス禁止にしてあげる。」

「「二ヶ…!?」」

今回のこと、当分は許してやらない。

今日は予定があるってわかってたくせに、昨夜あんなにヤりやがって…

「あーあ。」

「手遅れだったか。」

もう、当分セックスはいい…

無理なくヤるなら、こんなことにはならなかったのに。

「「二ヶ月…」」

「はははっ!! ま、頑張れよ同朋。」

「二人とも、さすがだね。」

当然だ。

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