
BL~中編・長編集~
第21章 ~番外編②~
「なにしてるんだ?」
「「「!!!」」」
あれ? 戻ってきたのか。
「海斗!!」
「は? あんた誰?」
それはこっちの台詞なんだけどな…
お前らこそ誰だよ。
「その手、離せよ。」
「あんたに指図される筋合いはないね。」
不良(?)…ナンパ男の言葉に頭にきたのか、松下は男の腕を掴んで捻りあげた。
「ぃって!!」
「調子に乗るなよ。」
松下…本気で怒ってるな。
顔がマジだ。
「お前も、豊から手離せ。」
「潤…」
俺の腕を掴んでいた男は、潤にビビッて手を簡単に離した。
「大丈夫か?」
「ぁ…うん…」
「うわっ!!」
あ…隣で、近藤をナンパしてた男が松下に投げ飛ばされた。
あーあ…思いっきり顔面から突っ込んでったし。
痛そ…
「新君!! 大丈夫!?」
「幸村…大丈夫だよ。」
っていうか、三人とも松下に完全にビビってるし。
「こいつは俺のなんだよ。 失せろ。」
「「「ひっ!!!」」」
松下が本気であることに怯え、三人組は一目散に逃げ出した。
「ふぅ…」
「海斗っ…」
「大丈夫か、優太。」
怖かったんだろうな。
近藤は半泣き。
「もう大丈夫。」
「っ…うん…」
はぁ…なんか、最近は面倒なことが多いな。
