
BL~中編・長編集~
第21章 ~番外編②~
「あ~…もうダメ…」
「「…………」」
学校からの帰り道。
六人で駅まで歩いている途中。
もう、歩き方がゾンビみたいになっている。
「明日…大丈夫かな…」
「今日ゆっくり寝れば平気だろ。」
相変わらず、潤達は楽しそうに話している。
…こっちの気も知らないで…
「二人とも頑張れよ…俺は、家で身体休めるわ…」
「「羨ましい…」」
まぁ…近藤の友達と出かけるのは楽しみなんだけどな。
「ねぇねぇ、君達暇?」
「は?」
「「??」」
なんだこいつら。
話しかけてきたのは、三人組の男。
前を行く潤達は、この状況に気づいていないようだ。
「よかったら、俺達と遊びに行かない?」
「意味わかんないんだけど。」
っていうか、男をナンパするなよ。
「特に君なんてさ~、超俺の好みなんだけど。」
「ちょ、触らないでよっ!!」
あぁ~…面倒くさい。
ただでさえ体が痛いのに…
「おい、いい加減にしろよ。 そいつから手離せ。」
「強気なところもいいねぇ。 俺は君が好みだな。」
こいつら、馬鹿なんじゃないか?
日本語わかってるのか?
