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BL~中編・長編集~

第21章 ~番外編②~

「「「はぁ…」」」

あんな体力、どこから出てくるんだか。

勉強に注げっての。

「なぁ、お前らさ…恋人にフラれる一番の理由、知ってるか?」

「ん~…知らん。」

で、空気を全然読まずに話しかけてきたのは、クラスで一番のお調子者。

「教えてほしい?」

「「「いや、別に。」」」

「そっか~…教えてほしいか~。」

誰がそんなこと言ったし。

遠慮したはずなんだけど。

「しょうがねぇな!!」

「「「…………」」」

もう、勝手に話しててくれ。

「フラれる理由…それはな…」

こいつ、人の話を真面目に聞くことはあるのだろうか。

「恋人の身体を気遣えないってことだ!!」

「「「……………」」」

あぁ…そうですか…

っていうか、それって潤や松下、幸村のことだな。

「つまり、お前らの恋人みたいな奴がフラれるってことだな!!」

「………」

楽しそうでなにより。

人生、楽しいことが一番大切…

「それだけだ!! じゃあなっ!!」

「「はいはい…」」

「はぁ…」

恋人の身体を気遣える…ね…

「「「あいつには程遠い話だな…」」」

まぁ…潤は俺の身体を心配して、手を出してこないことがちょくちょくある。

出された後が非常に大変だから、定期的に出してくれる方がまだマシのような気がしなくもないが。

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