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BL~中編・長編集~

第16章 ~Riproduzione~

一度触れたら、止まらなくなってしまった。

「ぁ・・はっ・・・」

わずかな隙間から漏れる豊の声。

「潤・・・っ・・」

「・・っ・・・」

ヤバい。 今すぐ押し倒したい。
でも、豊のこと壊しそうだし・・・

「潤?」

「・・・・・」

あぁ~・・・・可愛い。

上目遣いで俺を見ないでくれ。 理性が切れる。

「なんでもない。 帰るか。」

「・・・・」

そう言って出口に向かおうとすると、豊が制服の端を掴んできた。

「? 豊、どうした?」

「・・・・・・て・・」

「え?」

豊の声が小さくて、なにを言ったのかわからない。

「・・・抱いて・・・ほしいっ・・・・」

「・・・・え?」

今、なんて言った? 幻聴?

「潤が・・できるなら・・・俺のこと・・・・んっ!!」

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