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BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

「黙って聞いてりゃいい気になりやがって!!」

「っ・・・ッ!!」

何度も何度も・・・先輩は僕を殴ったり蹴ったりしてくる。

「ッ・・・ぅ゛・・・」

僕は体を丸めて、それに耐えるしか出来なかった。

「・・・・・・おい。」

「あ゛?」

先輩が僕を殴る手が止まった。

「・・・・なにやってんだ?」

「き、菊池!!?」

え・・・?
菊池先輩・・・・?

殴られて動かなくなった体を必死に動かし、菊池先輩の姿を見ようと顔を上げる。

「なんでここに・・・」

「・・・・」

視界がぼやけてはっきりとは分からないが、そこには確かに、菊池先輩がいた。

「おい、お前らなにやって・・・」

先輩が声をかけるが、誰からも返事がない。

「・・・・誰に言ってんだ?」

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