テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「ただいまー。」

やっと今日も一日が終わった・・・

最後の講義が終わった後、俺は逃げるようにして教室から飛び出し、家に超特急で帰ってきた。

「ハル、ちょっと来て~!!」

部屋でベッドに寝転がっていると、リビングから自分を呼ぶ母親の声が聞こえた。

「? はーい。」

どうしたんだろう?

またおつかいかなにかか?

「はぁ・・・」

重い体を持ち上げ、母親のいるリビングに入った。

「母さん、なんか用?」

リビングの扉を開けた瞬間、俺の思考は一瞬停止した。

「・・・父さん? なんでこんな時間に・・・」

「ハル・・・・大事な話がある。 落ち着いて聞いてくれ。」

父親の隣には、悲しそうな顔をした母親が立っている。

嫌な予感しかしない。

大事な話?

そんな深刻そうな顔をして話すような話なのか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ