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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

言われてみれば、そうかもしれない。

シバの時はあんなに拒絶したのに、なんでシロの時はあっさり許したんだろう?

「俺の記憶がある限りじゃ、クロとシロは性格的にもだいぶ違うと思うし。」

確かにそうだ。

クロは結構物静かな方だったし、人の輪の中心にいるような人じゃなかった。

それに対してシロは、明るい性格だし、いつもみんなの中心にいる。

優しいところだけは・・・何も変わってない。

「・・・・・そうだな。」

俺にとって、シロは・・・・

「特別な存在かもしれない。」

「どういう意味で?」

どういう意味って言われても・・・・

「・・・・わからない。

好き・・・・なのかもしれない。

でも・・・」

「でも?」

もし、この気持ちがシロに対するものじゃなかったら?

「いくら別人って言ったって、やっぱり、俺とミケはどこかでつながってるんだと思う。

だから、この気持ちがシロに対するものなのか、自信がないんだ。

シロがクロの生まれ変わりだから好きなのか、それとも、シロ一個人として好きなのか・・・・」

「ハル・・・」

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