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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

シロの部屋と思われるドアの前に立つと、中からシロの声が聞こえた。

誰かいたのか・・・・

他の日に来た方がよかったな。

「・・・・」

ま、いいか。

さっさと用を済ませて帰ればいいし。
また来るのも面倒くさいし・・・・

「はぁ・・・・」

覚悟を決めて、ドアを叩いた。

「はい?」

しばらくすると、中から声が返ってきた。

「どちら様?」

「・・・・俺だけど・・・」

って言ってわかるわけないか。

「ハル?」

しかし、俺の考えとは反対に、シロは声だけで俺のことを当てた。

その事実に驚いている間に、玄関の扉が開く。

「どうしたの?」

「・・っ・・・」

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