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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「・・・」

でも、俺に何ができるんだろう。

シロが好きなもの・・・・知らないし。
手ぶらでお礼を言いに行くのもちょっと・・・・

「・・・・なんか適当に作って持って行こう・・・・・」

散々迷った挙句、何か手料理を持って行くことにした。

「母さん、キッチン借りるからね。」

母親に一言断ってから、料理を開始する。

シロが何を好きかわからないので、無難にカレーを作って持って行くことにした。

「後は・・・・これを入れて・・・」

隠し味を入れて、少し煮込んだ後火を消した。

「まあ、食べてくれなくてもいいか。」

鍋をタオルで包み、袋の中に入れると家を出た。

「確かシロの家は・・・」

わずかな記憶を頼りにシロの家を探す。

そんなに遠くなかったはず・・・・・

「ぁ・・・あった。」

あれだよな?

目の前のアパートを眺めながらそう呟く。

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