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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「会いたかったっ・・・」

「・・・・俺も・・・」

涙が自然と溢れてくる。

でも、嬉しすぎて止められない。

「・・・ハル。」

「ん・・・・なに?」

シバに声をかけられ、体を離した。

「ここじゃ注目集めるし、どっか他の場所に移動するか?」

シバの言葉に教室を見回すと、教室にいる全員が俺達に注目していた。

「ぁ・・・うん。」

その提案を受け入れ、シバに肩を抱かれながら教室を出た。

足早に移動し、休憩所に入った。

休憩所には何人かいるだけなので、対して問題ではないだろう。

「・・・まさか、また会えるなんてな。」

「うん。」

しばらく静寂が続いた後、シバが口を開いた。

「シバ・・・さっきの話の続きを聞かせてほしいんだけど・・・・」

俺がそう言うと、シバは申し訳なさそうに眉を寄せた。
その姿は、昔のトラそっくりだ。

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