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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

可愛い女の子の声が、シロの名を呼んだ。

「なんだよ、ナオ。」

シロの彼女だ。

「・・・・」

確か昨日、あいつもあの男たちと一緒にいたよな?

だとしたら、シロにそれを言うべきか?

「・・・・・・・・」

いや、やめよう。

シロが誰と付き合おうと、俺は何も言えない。
それに、あいつの本性を見極めるのはシロの役目だ。

俺が口を挟んでいいことじゃない。

俺は・・・・シロの恋人でもなんでもないんだから・・・

「なあ、シバ。」

「ん?」

彼女と一緒に笑ってるヒロを見ながら、シバに声をかける。

「もしさ、前世の記憶があるって言ったらどうする?」

「前世の記憶?」

俺の質問に、シバは複雑な表情を浮かべた。

「ん~・・・俺にもあるからなぁ・・・」

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