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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

いつもと変わらない日だった。

放課後、いつものように生徒会に向かうと、誰もいなかった。

今日は、みんな遅いのか。

そんな風に簡単に考え、生徒会長室に入る。

椅子に座り、考え事をする。

「豊・・・」

なぜ、あんなことに・・・

どうして、あんなことをした?

視線を逸らすと、本来副会長が座る席が目に入った。

『潤っ!!』

昔のことを思いだす。

ほんの3,4ヶ月前のことなのに、すごく昔のことに感じる。

翠のことは好きだ。

なのに、この違和感はなんなんだろう?

「・・・じゃない?」

「だよねー。」

やっと来たか。

さすがに遅すぎだと思い、説教しようと椅子から立ち上がる。

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