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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

人から避けられるならまだいい。

つらかったのは、面白半分で俺に声をかけてくる連中の存在だ。

中には、誘いを断ると、無理矢理犯す奴もいた。

俺は、精神的にも、肉体的にも限界だった。


「はあ・・・」

また、ここに来た。

「きれいだな。」

俺の心とは裏腹に、夕日はすごくきれいだった。

「・・・・」

噂によると、絨史は一命を取り留めたらしい。
しかし、いつ目が覚めるかわからない、植物状態だそうだ。

周りには人殺し扱いされ、知らない男には体を弄ばれる。

「・・っ・・・」

父さん、母さん、ごめんなさい・・・

「・・もう・・・」

もう、限界だ━・・・

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