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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

絨史は、俺の言葉に頷いた。

「そう。 あんたを売ってるわけ。 もちろん、生徒会のみんなからももらってるよ。」

最悪だ。

なんで俺は気づかなかった?

「わかった? いいから、早くこの場所に行ってきてよ。」

「・・・・・・だ。」

「え?」

俺は、絨史を睨みつけた。

「嫌だ。」

「そんなこと言って・・・会長がどうなってもいいの?」

「っ!!」

潤が・・・

「嫌でしょ? だから、行ってきてね。」

「嫌だっ!!」

腕を掴まれ、無理矢理連れて行かれそうになる。

「嫌っ!!!」

「言うこと聞けって!!」

俺は絨史から逃げたくて、力任せに絨史を突き飛ばした。

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