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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「・・・?」

そう言った百は、とても怒っているようでした。

「あいつはこの辺でも有名な不良なんだぞ? なんでのこのこやって来たんだよ!?」

「・・・だって・・・」

伊代は怒っている百に、手紙のことと、自分の気持ちを伝えました。

「知りたかったんだもん。 なんで、百が僕から離れたのか・・・」

「伊代・・・」

伊代は、涙ぐみながら百を見上げました。

「ねぇ、なんで? 悪いとこあったんだったら直すから、教えて?」

「・・っ・・・」

百は、伊代の質問に何も答えませんでした。

「僕、百と離れるのなんか、嫌だよっ・・・もっと、百と一緒にいたいっ・・・・」

「・・俺は・・・・」

百が口を開こうとした時です。

茂みの奥から、麻紀が飛び出してきました。

「伊代!!」

「・・・麻紀っ!?」

伊代は驚きを隠せません。

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