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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「・・・・ぐっ!!」

百は、何も言わない雲竜の腹に、拳を一発入れました。

「・・ぅ゛っ・・・・」

雲竜は、地面に崩れ落ちます。

「失せろ。 二度とこいつに手を出すな。」

「・・っ・・」

雲竜はお腹を押さえながら、一目散に逃げて行きました。

「・・百っ・・・・」

「・・・・」

伊代は百に抱きつきました。

「僕っ・・僕・・・ッ・・・」

「・・・・」

しかし、百は何も言いません。

「・・ッ・・・百・・・?」

「・・・んで・・」

「え?」

不思議に思い顔を上げると、百はようやく口を開きました。

「なんであいつの呼び出しに応えた?」

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