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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「もうだめだ・・・」と諦めかけたその時、茂みの奥から百が飛び出してきました。

「百っ・・・・」

「チッ・・・」

雲竜は百の姿を確認すると、伊代から離れました。

「よぉ、雲竜。」

「・・・」

百はゆっくりとこちらに近づいてきます。

「なにやってんの?」

「・・・」

雲竜は、百の問いに答えません。

「答えろよ、雲竜。」

「・・っ・・・」

雲竜が答えないでいると、百はしびれを切らせたのか、ものすごい殺気を放ち始めました。

それは、雲竜の物とは比べ物にならないくらいの物で・・・・

「こいつになにしようとしてたんだ?」

「それはっ・・・」

百はとうとう、雲竜の目の前まで来てしまいました。

「お前なら、こいつが俺にとってどんな存在か、わかっただろう?」

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